ピアノには寿命がある!

京都ゆうこサロンピアノ教室

どんなモノにも寿命があります。人間も寿命があるように、ピアノにも寿命があります。

ピアノの寿命ってどのくらいか、ご存知ですか?約30年から50年と言われます。100年と書いてあるものもありますが、それは、適切な湿度・温度管理をしたうえで、オーバーホールや部分修理などを施した場合です。

 

「オーバーホール」とは、ピアノを分解して弦、ハンマー、フェルトなどを新品の部品と交換する、メンテンナンスのことです。先日、あるピアノ会社に問い合わせたところ、ヤマハのグランドピアノのオーバーホールの料金は、80万円ほどだと言われました。

 

いくら大切に使っていても、湿度の高い日本では、どうしても弦がサビてしまい、調律できない状態になってしまいます。そうなると、弦の張り替えが必要になります。また、弾いているうちに、ハンマーが変形してしまって、交換しなければならなくなります。見える部分、たとえばペダルの交換は案外、安く、7,000円ほどです(メーカーによる)。

 

オーバーホールの料金は、状態によって異なりますが、もっと悪い状態だと、新品のピアノを購入するのと同じくらいの価格になることもあります。たとえば、ピアノにとって要(かなめ)ともいえる響板が傷んだときは、かなりの致命傷です。そのピアノに愛着があるのなら、オーバーホールも考えればよいのですが、長く、寄り添ってくれたピアノに感謝しながら、お別れするときがやってきた事実を受け入れることも、考えてみましょう。

 

以前は、中古ピアノは国内だけでなく、中国やベトナムなどに輸出されることも多かったのですが、だんだん、世界情勢が悪くなり、買い取りが難しくなってきているとのこと。これから購入を検討される方も、新品、中古問わず、いつか手放すときがやってくるということを考えながら、ピアノ選びの参考にしていただければと思います。