毎年、世界中のコンサート情報から集計された「クラシック音楽ランキング」が発表されて、私はそれをとても楽しみにしています。昨年、世界で最も演奏された曲はラフマニノフの「交響的舞曲」でした。不思議に思われるかもしれませんが、昨年はラフマニノフ・イヤーだったからです。
それとともに、「クラシック音楽の時代区分別に演奏された割合」を国ごとに統計されたグラフがとても興味深いものでした。日本では圧倒的に「ロマン派」が好まれ、演奏会のほとんどが「ロマン派」だったからです。その割合が世界と全く違い、ほかの国では、バロック・古典派がもう少し多いのですが、日本人がお金を出して見に行くのは、「ロマン派」のコンサートであるということが一目瞭然でした。
ここで、「ベートーヴェンは?」という質問が出るかも知れません。ベートーヴェンは一般的には古典派に入ります。Wikipediaには、「その作品は古典派音楽の集大成かつロマン派音楽の先駆とされ、後世の音楽家たちに多大な影響を与えた。」と記載されていて、それがスッキリする答えだと思います。ちなみに、昨年の日本における古典派のコンサートは全体のわずか6%でした。これはイギリスやアメリカも同じ割合でした。もしかして、ベートーヴェンはロマン派に入っているのかな?と思った統計結果でした。