とあるピアノの楽譜の一部。①から③の写真の赤丸の記号、どうやって弾くかわかりますか?①と②はわかるけれど、③がわからない・・という方が多いのではないでしょうか。
なぜ、こんな記号があるかといえば、「ピアノの音域はとても広いので、楽譜を読みやすくするため」です。五線譜で書ける範囲はほんのわずかで、たとえば、ピアノの一番低い音や一番高い音を楽譜に書くとき、どれだけ加線しなければならないでしょうか。線だらけになりますね(笑)。
話を戻して・・答えは、①は「オッターヴァ」と読み「1オクターブ高く演奏しなさい」という意味、②は「オッターヴァ・バッサ」で「1オクターブ低く演奏しなさい」という意味です。
では、③はというと、「クィンディチェジマ」と読み、「2オクターブ高く演奏しなさい」という意味です。面白いのは「なぜ15なのか?」ということ。1オクターブが「8」なら、その2倍だから「16」なのに??
実は、楽譜によっては、そう考える人のために「16ma」と書かれているものもあります。でも、実際の音程は「1オクターブは8度、2オクターブは15度」なのです。これが数の不思議(笑)。ピアノの白い鍵盤を数えると、答えがわかりますよ!
以上、面白い音楽用語のご紹介でした!